独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「……何故分かった。」

「何となくですっ。」

「なんだそれ。……まぁ、そうだな。あいつ……俺の幼馴染も、この事がバレたら咲城と同じ事を言うだろうな。」

「じゃあ尚更しちゃダメじゃないですか!」

「……そう、だな。」

 ふふっと、笑みが無意識に零れる。

 会長はもっと怖い人かと思っていた。実際、脅してくるような怖い人だけど……あはは。

 でも今の会長は、全然怖くない。

 こんなにすんなり納得してくれると思ってなかったら拍子抜けしてしまったけど、言い換えればとても素直でいい人なんだと分かる。

 もっと困難な事かと思ってた、会長を説得するの……。

 それくらい、その幼馴染さんを大事にしてるって事なんだろうけど。

「咲城。」

「はい?」

 不意に、名前を呼ばれる。

 何だろう、もしかしてまた何か言われる……?

 そう思ってきゅっと目を瞑ると、瞬間思ってもなかった言葉が飛んできた。

「……悪かったな、あんな事頼んで。」

「会長、良心を取り戻したんですねっ!」

「失礼だな、咲城。良心は元々あったが。」