独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 ぐぅの音も出てこず、何も言えないまま視線を下げる。

 これ以上何を言っても、会長は聞いてくれそうにない。

 私に会長の考えは全く分からないし、全く知らない。

 けど、このままだとダメだ……!

「会長、こんな事はやめてください! こんな事してたら、親御さんも悲しんで……」

「あいつ以外は悲しんでくれねぇよ。……この際だから教えといてやる。絆那は俺の従兄なんだ。だから昔から、地味に比べられたりもした。俺は中学の頃からグレてたから両親も諦めてるし、あいつだけは俺と一緒に居てくれたが。」

「じゃ、じゃあその人に悩みを言ってみればいいんじゃないんでしょうかっ? そうすれば、抱えるよりは楽になると思いますよ!」

 良かった、今回は言えた……。

 ほっとしながらも、会長のほうを見る。

 ……え?

 私は一瞬、目を疑った。ううん、これは会長に失礼かもしれないけど……。

 だって、会長が……これ以上なく、優しい顔をしていたから。

「会長にとってその人は、大事な人だったり……しますか?」