独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 会長も私を感情が読めない視線で見つめていたけど、どうやらいう気になったらしくゆっくり口を開いた。

 ぎゅっと、手に力がこもる。

 そして私が制服の袖を掴んだところで、会長は目を伏せた。

「……奪いたかったんだよ、最強の族の座を。」

「……ぞ、族……?」

「ん? 何だ、暴走族の事知らないのか?」

「ぼ、暴走族っ……!?」

 な、何それっ……!? 私、初めて聞いたんだけど……。

「な、何の事を言ってるんですかっ……!? 暴走族なんて、どうして……」

「絆那言ってないのか? なら、知っといたほうが良いだろうな。」

 うーんと一瞬悩んだような素振りを見せた会長は、私の様子を不思議そうに感じているようで。

 私は一人、あたふたするしかなかった。

 暴走族って、よく危険だって聞くけど……ど、どうして今出てくるの?

 訳が分からなくて何度も瞬きをしていると、見かねた会長が神妙な面持ちでその事について私にこう伝えてきた。

「族って言っても、最近は危険行動はしていない。だが、関わってると人間関係で危険に会うのは確かだ。今お前は、その状況下にいると知っといたほうが良い。」