独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「そうだな。俺の頼みを聞いてまでも、好きな奴を守りたいんだもんな。」

「……っ、そ、そうですよっ! だから早く教えてくださいっ!」

 もうこの際、会長がいじってくるのは気にしないほうが良い。

 大事なのは、どうしてここまでしてまで絆那さんを突き放せと言ったのかだ。

 それを知らないと、意味がない。

 じっと強く、会長を見つめる。

 逸らす事を許さないくらい、じっと。

「ふっ……ははっ。流石だ咲城、やはりお前は最適だった。」

「何が、ですか……。」

 最適。その言葉が何を指しているのか、全く分からない……けど。

 ……何か良くない事なのは、分かってしまった。

 少し震えた唇で直球に尋ね、会長の返答を待つ。

「……突き放す事に、だよ。」

「え……?」

「お前は俺を睨み意見するまで、絆那に執心だって事だ。だからこそ、お前に頼んで最適だと言ったんだ。」

 その言葉を紡ぐ会長の瞳は、感情が読めない。

 いろんな感情が混じっているようにも、感情がないようにも見えるから。