独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 生活できそうな空間で、ここに住んでも生きていけそうだ。

 ……一体ここは、何のお部屋?

 考えながら呑気に部屋をぐるっと見回していると、目の前のソファに会長が優雅に座った。

 会長って、こんなに不思議な人だっけ。

 会長と関わる事自体ないから分からないけど、そうとしか思えない。

 ……けどどこか、絆那さんに似ている気がした。

 ほんの少しの仕草や話し方だけだけど……何となく、絆那さんと同じような雰囲気を感じられる。

 でも、決定的に違うところがある。

「会長……そんなに敵意むき出しなのに、どうして私にあんな頼み事をしてきたんですか……?」

 そう、会長は私を何故か“敵”とみなしている。

 そこが絆那さんとの、決定的な違い。

 私が真剣な声色でそう言うと、会長は薄ら笑いを浮かべた。

 愉快そうで、楽しんでそうな、感情が読み取りにくい表情で。

「……一週間の頼みは遂行してくれたから、まぁ教えてやるか。」

「教えてください。じゃなきゃ、私が絆那さんを突き放した意味がないです。」