独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 水翔のそんな言葉で、はっと我に返る。

 そうだ。今は自分を責めてる場合じゃない。

 あんな危険な奴らと和凜がいるとなると、早く引き離さないと……っ。

「分かってる。和凜はどこにいるのか、分かってるのか?」

「うん、一応ね。情報によると、Fuzzyのアジトに総長と向かったらしいよ。けど、Fuzzyはアジトを点々としてるし、場所特定がまだできてない。幹部や下っ端にも声はかけてるから、絆那は向かってて。それらしい位置情報送るから。」

「あぁ、ありがとな。」

「ううん、これくらいはお安い御用だよ。……良いから早く行きな、絆那。」

 水翔にお礼を言ってから、早急に学校を出る。

 まさか和凜が、時雨と関わってただなんて……っ。

 ……やはりつくづく、自分の無力さに嫌気が差す。

 もっと早く分かってれば、もっと早く知っていれば。

『しばらく……私に関わらないでください。』

 あんな事を言ったのは、時雨の指示だろう。

 和凜の意見かもしれないが、和凜が前触れもなくそう言うとも思えない。