独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「あっ……! 絆那居たっ……!」

「……水翔?」

「絆那ー!って、お前やつれたね……。それほど、和凜ちゃんにご執心なの?」

「何を言いに来たんだ。」

 焦ったような水翔の声で、振り返る。

 それと同時に呆れの声も聞こえたけど、聞かないふりをする。

 普段屋上に来ないこいつがここまで来たのには、何か理由があるはずだ。

 そう思い直球に尋ねると、水翔はあっと思い出したように焦った表情になった。

「絆那をからかいに来たんじゃなかったよ! というか絆那、分かったんだ! 和凜ちゃんのこと!」

「何……?」

 和凜の、ことだと……?

 水翔には、Fuzzyの周辺捜査を頼んだはず。それで和凜の名が出てくるのは、おかしい。

 ……まさ、か。

「和凜とFuzzyに、何かあったのか……?」

「流石絆那、ご名答。調査してたら、Fuzzyの総長が和凜ちゃんに接触したって情報が出てきたんだ。」

 ……っ、嘘だろ……っ。

 あんな危ない奴らと和凜が接触した、なんて……っ。

「絆那。今は自己嫌悪になってる場合じゃない。俺も香椎総長と調べてやっと出てきた情報だから、ほとんど手探りの状態だけど……この事が本当なら、早く和凜ちゃんのとこへ行ったほうが良い。」