独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 自己中心的だとは、分かっているが。

 一人にならなきゃ、みっともない姿を見せてしまいそうだった。

 それに気付いたのか、水翔は一つ息を吐いて。

「分かった。何があったのかは知らないけど、あんま一人で抱え込まないようにね。」

「……あぁ。」

 それだけ言った水翔は気を遣ってくれたのか、詮索はせず屋上を出て行った。

 途端、頭を抱える。

 まさかとは思う。正直のところ、思いたくないのが現状だが。

 ……時雨が、関わってるのか?

 確証はない。根拠も証拠もない。

 それでも時雨が何かしたと考えるのが、今の流れ的に自然だった。

 和凜は一体、何を思っている?

「くそ……っ。」

 喧嘩ができても、好きな女一人守れなきゃ意味ない。

 ……こんな自分は、凄く無力だ。



 その日以来、和凜に関わる事はしなくなった。

 本音を言えば、すぐにでも和凜を抱きしめたい。俺の腕の中に、閉じ込めてしまいたい。

 けど和凜が言った言葉が万が一にも和凜の本心だったならば、大人しく手を引くしかない。