独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「急だね。……うーん、何かあったかなぁ。」

 心当たりを探しているのか、腕を組んで悩み始めた水翔。

 もしかすると、族絡みかもしれない。

 和凜はそれに巻き込まれて、関わらないでと言った可能性だってある。

 すると水翔が思い出したように手を打って、こう教えてくれた。

「そういや最近Fuzzy(ファジー)が活発なんだよね。特に、総長が。」

「理由は?」

「そこまでは分からない。けど、その少し前は下っ端の動きが活発だったよ。」

 ……そうか。やはり、最近は“あいつ”が動いていたのか。

 だがこれだけじゃ、どういう状況下なのかが分からない。

 とりあえず、こうしよう。

「水翔、お前はFuzzyの情報収集をしてくれ。下っ端の奴らには、この辺りの見回りの強化を伝えてくれないか。」

「了解。……絆那はどうするの?」

 どう、すると言われても。

「悪い。落ち着くまで一人にさせてくれ。」

 さっき和凜に言われた言葉が、思っていたよりも心に突き刺さっている。

 改めてそう理解すると、胸が掴まれたように苦しくなり始めた。