独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 何となくだが、そんな気がする。

 あんな唐突に言うとも思えないし、今朝まではいつも通りだった。

 ……今朝から今までの間に、何かがあったと考えるのが妥当だろう。

 一体、和凜に何があったんだ。

 ……いや、それ以上にどうしてその時俺は一緒に居てやれなかったんだ。

 俺の詰めが甘かったんだ。きっと、それが原因。

 教室までついていくべきだった……っ。

「あれ? 和凜ちゃんは?」

 ガチャ、と屋上の扉が開く音とおちゃらけた声が聞こえてくる。

 何だ、水翔か……。

 不思議そうな顔をしている水翔は周りを見回しながらこっちへ来て、俺の目の前に仁王立ちした。

「絆那、何でそんな死人のような顔してんだよ。それに和凜ちゃんは今日はいないの?」

「……うるさい。」

「機嫌斜め、か。何かあったの?」

「お前には、関係ない事だ。」

 俺と和凜の問題だ。水翔に首を突っ込まれるわけにはいかない。

 ……だが、聞いておくに越した事はないか。

「水翔、最近周りで何か変わった事はなかったのか。」