中学までそんな生活が続き、高校生になってからは滅多になくなった。

 多分、巻き込まれないように意識しているからだろうけど……。

 でもいつどこで巻き込まれるか分からないから、気を緩められない。

 怖い事に巻き込まれたくないしっ……。

 ……って、早く帰らなくちゃ!

 夜ももうすぐ深くなってくるし、これ以上暗くなったら流石に怖い。

 急いで靴を履き、私は急ぎながら校門をくぐった。

 もうすぐ夕食の時間帯だから、絡まれる事はないと思うけどっ……。

 ……なんて、フラグを立てながら。



 ……といったフラグを立ててしまったからなのか。

「おっ、君可愛いじゃん。ちょっと俺らと遊ばない?」

「俺たち、良い店知ってるんだよね。一緒に行かない?」

 いつも通り、帰路についている。

 その時、恐れていた事態が起こった。

 これ……絡まれてる、よね?

 見事にガラの悪そうな男の人二人に声をかけられ、自分の体質と立てたフラグを恨む。

 こんな事になるなら、余計な事考えなきゃ良かったっ……!