独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「そうか? 何だか顔色が悪いような気がするが……。」

 うっ……絆那さんも美月ちゃんと同じく、勘が鋭いっ……。

 ヘマをするわけには行かないから何も言わないけど、凄く心苦しい。

 実は、もうどうやって絆那さんと距離を取るかを考えてはいる。

 嫌だけど、こんな事したくないけど……しなきゃ、どうなるか。

 あの会長の目は、本気だった。

 何が会長をあそこまでしているのか、分からないけど。

 ……逆らうと、もっと酷い状況になる気がしたから。

「あの、絆那さん。」

「ん? どうしたんだ?」

 ……頑張れ、言わなきゃダメなんだ。

 そうしなきゃ、絆那さんが……。

『脅しみたいな事はしたくなかったが……たてつくようなら、俺だって手は厭わない。』

『そうしないと、あいつがどうなってもいいのか?』

 ……ダメ、だ。言わない、と。

 お弁当を持つ手に力を入れて、きゅっと唇を結ぶ。

 ……よ、し。

 直後私は決心し、やっと口を開いた。

「しばらく……私に関わらないでください。」