独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 だけどこれからの事で頭がいっぱいだった私は、美月ちゃんの視線さえ頭に入ってこなかった。

 これから、どうしたら……。



 ……来てしまった、お昼休みが。

 午前の授業はいつもと変わらず滞りなく終わり、瞬く間にお昼休憩に突入する。

「和凜は居るか?」

 絆那さん、だ……。

 冷たくの意味が分からなくて、でも怪しまれないようにとりあえずはいつも通りに振る舞う。

「お、お待たせしましたっ……!」

「大丈夫だ。行くか。」

「はい……。」

 絆那さんの顔が見れない。

 自覚をしているからのもあるんだろうけど、それ以上に気まずさが心を支配していた。

 私が絆那さんを冷たくあしらえば、絆那さんはどう思うんだろう……。

 悲しむ? 呆れる?

 ……嫌われる?

 どの可能性もありそうで、その先を考えるのが怖くなる。

 ぐるぐると何度も同じ事を考えて、いつの間にか屋上についていた事に絆那さんの言葉で気付く。

「和凜? ぼーっとしてどうした?」

「あっ、いえっ……何でも、ありません……。」