独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「でも、私はっ……」

「無理ならそれでいい。その時には絆那をボコすが。」

「っ……! それはっ……!」

「嫌なら言う事を聞けばいいんだ。それじゃあな。」

 言いたい事だけ言って、颯爽と去った会長。

 なん、で……っ。

 さっき無意識に緊張していたのか、私はその場に座り込んでしまった。

 ……そんなの、無理だよ。

 自覚をしたって言うのに、できるわけない。

 それを分かって……会長は、言ってきたのかな。

 私が絆那さんと近いから、私の気持ちに会長が気付いたから、接触を図ったのかもしれない。

 策士だ、会長は……。

 断れない事を分かっていて、私にそう言ってきた。

 言えないと知っていて、私が動いてしまうような事を言ってきた。

 卑怯な人、だ……。

「和凜っ……!? どうしたの、そんなところに座り込んでっ……!」

「美月、ちゃん……。」

 焦っている様子の美月ちゃんが視界に映り、慌ててその場に立つ。

 美月ちゃんに知られるわけには行かない……。

 もし知られてしまったら、美月ちゃん伝いに絆那さんや朝霞さんに気付かれてしまうかもしれない。