独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「……その様子だと、俺のことを怪しんでいるだろう?」

「そう、ですけど……。」

 生徒会長は気分屋。感情が表に出にくいし、何を考えているかが読めない。

 噂によると、たくさんの不良さんを返り討ちにしたとか……。

 それにこれまで関わってこなかったから、怪しむのも当然だと思う。

 どうして私……?

 怪しみながら答えると、会長は何かを企んでそうな悪い顔へと表情を変えた。

「まぁいい。今日お前に声をかけたのは、少し頼み事をしたかったからだ。」

「頼み事、ですか……?」

「あぁ。」

 何だ、ろう……。

 雰囲気からして、何かとんでもない事を任されそうな気がする。

 いやっ、もしかしたらただ単に頼み事をするだけかもしれないしっ……。

 その頼み事の内容が分からないから、怖いんだけど……聞いてみるしか、ないよね。

「何ですか……?」

「簡単な事だ。」

 私の問いに、さらっと答えた会長。

 うっ……ますます分からなくなった。

 簡単な事……会長にとっては簡単な事でも、私にとっては簡単じゃないかもしれない。