独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 ふるふると首を左右に振って、店員さんが去った後も全否定する。

 ないない、そんな事……。

 自分に言い聞かせるように何度も何度も口の中で反芻して、落ち着いたところで息を吐く。

 ため息にも似たそれは、今の私の気持ちを表しているようだった。

 ……でも、店員さんに尋ねられた時は否定しちゃったけど……嬉しい、とも思っていた。

 私のほうが絆那さんに不釣り合いだから、そんな事言ったらダメだろうけどっ……。

「……そんなに否定されたら、結構傷つくんだが。」

「へっ……?」

「和凜、俺は言っただろう?」

 不意に言われた、絆那さんの言葉。

 少し拗ねたような言い方に可愛いとも思ったけど、絆那さんに可愛いは似合わなかった。

「俺は和凜が好きなんだ。そんな全力で否定されたら、流石に傷ついてしまう。」

「っ……ご、ごめんなさいっ! 否定、したのは……勘違いされちゃ、ダメだと思ったからで……」

「俺は和凜とならどんな勘違いをされたっていい。」

「そ、そういう事じゃなくてっ……。」