独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 店員さんの問いに、絆那さんは不思議そうにしている。

 もちろん、私も。

 どうしたんだろう、店員さん……?

 こてんと首を傾げて、何が飛んでくるのかと内心ドキドキする。

 ……すると直後、店員さんが目をキラキラさせて勢いよくこう尋ねてきた。

「お二人はお付き合いしているんですか……!?」

 …………へっ!?

「し、してませんっ……!」

「そうなんですか? お二人仲良さそうだから、てっきりお付き合いしているものかと……。」

 慌てて否定すると、店員さんは逆にきょとんとしてしまった。

 そんな事、起きるわけ……!

 店員さんの目には、私たちはどう映っているんだろうっ……?

 一人あたふたと慌て、瞬きを何回もしてしまう。

「仁来~、そろそろ戻ってらっしゃい~。お客さん困らせちゃダメよ~。」

「は~い! それでは少々お待ちくださいっ。失礼します!」

 ぺこっと一礼し、店員さんは厨房に戻っていった。

 その途端、ふぅ……と大きく息を吐いてしまう。

 私と絆那さんが付き合っているなんて、ありえないのにっ……!