独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 それを伝えようと、私は大きな声で宣言するように口にした。

 絆那さんに伝われば、それでいいっ。

「嫌じゃないです……! むしろ私のほうがたくさん迷惑をかけていて、変な空気にしてしまってごめんなさい。謝るのは、私のほうですっ……。」

 絆那さんが謝る事じゃない。私が悪いんだから。

 ぎゅっと目を瞑り、膝の上で拳を作る。

 何て、思うだろう……。

 こんなに迷惑をかけて、やっぱり迷惑? 面倒な女だって思った?

 ……本当にそうだったとしても、事実だから何も言えない。

「和凜、こっちを向いてくれ。」

 ……私は、絆那さんにとって何?

 そう思った瞬間、ふわりと優しい声が降ってきた。

 どう顔向けしたらいいか、分からない。どんな言葉を返せばいいか、分からない。

 それなのに私は、導かれるように顔を絆那さんのほうへと向けた。

 瞬時に交わる、熱っぽい瞳。

 吸い込まれてしまいそうな藍色の瞳は私だけを映していて、恥ずかしくなって逸らそうとしようとする。

「和凜は何も思わなくていい。和凜は何も悪くないし、俺が和凜を守り切れなかったからあんな事になってしまったんだ。」