独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 バタバタと暴れて抗議してみるも、絆那さんはびくともしてくれない。

「あんまり暴れると落とすかもだから、ちゃんと掴まっといてくれ。」

 そう言った絆那さんはどこか心配そうで不安そうで。

「和凜に話したい事、あったしさ。」

 ……どこか、安心しているようにも見えた。



 あまり距離が離れていないところにあるベンチに降ろされ、隣に絆那さんも座る。

「本当に怪我してないのか?」

「はいっ! それより、絆那さんのほうが……!」

 私を庇ってくれて助けてくれたんだから、どこか打ってたり……!

 でもそんな心配は杞憂だったようで、絆那さんはあっさりと首を横に振った。

「いや、俺は大丈夫だ。」

 それなら良かったっ……。

 ほっと安堵の息を吐き、深呼吸で自分を落ち着かせる。

 ……だけどここから、どう話を展開していこう。

 絆那さんも話したい事があるみたいだし、だったらこのチャンスを逃すわけには行かないのでは……!

 そんな考えはすぐに降って来たけど、その直後すぐに口を噤む。