独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 何を言えばいいのか考えれば考えるほど、喉に言葉が詰まって出てこない。

 ……私はやっぱり、絆那さんの邪魔になる。

 自分の無力さに嫌気が差して、ぎゅっと制服の袖を握りしめる。

 皺ができちゃうんじゃないかと思うけど、そんな事心配している場合じゃない。

 何も言えずただあたふたとする私。

 絆那さんはそんな私を見ていたけど、やがて一つ息を吐いた。

 き、絆那さんもやっぱり思っちゃってるよね……!

 私のこと、面倒で手がかかるって……。

 それは本当の事だから、言われても受け入れるしかない。

「……はへっ?」

「少しだけ移動するぞ。落ちないように掴まっとけ。」

 一人決意を固めた私だったけど、突如素っ頓狂な声が口から洩れた。

 ……そして数秒後、私はやっと自分の状態に気付いた。

「わ、私歩けますよっ! なので降ろしてくださいっ……!」

 な、何で私お姫様抱っこされてるのっ……!?

 人はいないと言えど、流石に校舎内では恥ずかしすぎる。

 いや、お姫様抱っこはどこでも恥ずかしいけど……!