独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

「それほんと。天狼と和凜ちゃんを危険な目に遭わせない為に、俺も下っ端連れてくかな~。」

 私が飛び出した直後。

 教室内には二人分の決意が固められていた。



 はぁっ……絆那さん、どこだろう……。

 朝霞さんは非常階段って言ってたから、多分この辺りにいると思うけど……。

 ……よく考えれば私、絆那さんのこと何も知らないや。

 出会った時はそれが当たり前だって言い聞かせてたけど、今はそう言ってられない。

 私が無知なせいで、こうして絆那さんに迷惑をかけてしまった。

 絆那さんは私の返し方にどう返事していいか、多分……ううん、絶対困ったはずだ。

 そこまでの配慮ができなかったのは、私が無知だったから。

 絆那さんのこと、何も分かってない。

 それなのに私は、情けなくないとか無責任な事を言ってしまった。

 ……だけどそれは、本当の事だから。

 絆那さんは私から見て、とてもかっこよくて素敵で毅然としていて……情けなくなんか、ない人だから。

 それでも、私が変な事を言ってしまったせいで絆那さんを困らせた。その事実は変わらない。