独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 私の目の前にいるのは、絆那さんのお友達……の朝霞さんだった。

 ……どうしてここに、朝霞さんが?

 今の時間はいつもなら絆那さんが来てくれるはず……。

 頭にいくつものはてなマークを浮かべてぼんやりしていると、美月ちゃんが隣から不思議そうな声を上げた。

「何で朝霞がいるのよ。天狼はどうしたの?」

 やっぱり、美月ちゃんもそう思うよね……。

 私の気持ちも一緒に代弁してくれた美月ちゃんに感謝しながらも、静かに朝霞さんの返答を待った。

 すると朝霞さんは何故か、困ったような視線を私に向け一言。

「今日は絆那の代わりだよ。絆那から、『和凜を送ってってくれ。』って伝言貰ってるの。」

「はぁ? あの和凜大好き野郎がそんな事言ったの? 信じられない……。」

 美月ちゃんと朝霞さんが不思議に思う横で、私は心当たりがあった。

 きっと、今日のお昼のせいだ……。

 私が気まずい空気を作ってしまったせいで、絆那さんが私と会うのを躊躇っているのかもしれない……。

 ……でも、私がいないほうが絆那さんも楽かな。