独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 声をかけようとしてみると、彼らは何故か二人で話し始めてしまった。

 い、今の内に逃げたほうが良い、よね……?

 授業に遅れちゃうかもしれないし、私なんかに構ってる暇もないはずだし……。

 心の中で「失礼します……!」と謝り、バレないようにゆっくりと後退する。

「あ、何逃げようとしてんだよ。総長に言うまで動くなよ。」

「なっ……! 離してくださいっ!」

 パシッと、掴まれてしまった腕。

 私の腕を掴んだ男の人は私の何倍も腕が太く、簡単には振りほどけなさそう。

 一体、この人たちの目的は何……?

 総長とか下っ端とか、意味が分からない言葉がさっき聞こえたけど……それが関係あったり、するの?

 でもまずは、この状況を何とかしなきゃっ……!

「あの、本当に……」

「まぁまぁそう拒否んないでって。大人しくしてくれりゃ、痛くはないからさ。」

 どれだけ抵抗しても、一向に聞いてくれそうにない彼ら。

 ううっ、やっぱり私って結構な巻き込まれ体質っ……!

 こんなにも自分の体質を恨む事はこれまでにもなくて、どれだけフラグ建築が上手いのかと自嘲したくなった。