そう考えながら、美月ちゃんと教室へと向かう。

 その時に、美月ちゃんが何やら呟いていた気がしたけど……きっと気のせいだよね?

「そういや、Azureはどうなってんだろ。総長があんなんだから、暴れてなきゃいいけど。」



 ふぅ……疲れたぁ……。

 うーんと背伸びをして、凝り固まった体をほぐす。

 今日はこれと言って何かあったわけじゃないから、疲れはそんなに溜まっていない気がする。

 だけど溜めすぎるといけないから、早く寝ないと!

 今日は宿題もたくさん出てるし、少し早めに帰ろうっと。

「和凛、変な人に絡まれても相手にしない事。もしあっちが強引に来るようなら、急いで逃げるか大声出して。分かった?」

「う、うん。とにかく、朝美月ちゃんが言ったように気を付ければいいんだよね。分かった!」

「……あー、本当に癒される。あたしが送っていけなくて本当にごめんね。また明日ね。」

「バイバイ、美月ちゃんっ……!」

 相当な急用なのか、駆け足で昇降口のほうに向かった美月ちゃん。