独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 何度見ても、癒される。

 俺は和凜とは違う薄汚い世界で生きているのに、こんなに癒されていいものなのか……。

 ……和凜はきっと、俺のことを知らない。

 だが、それでいい。

 和凜にだけは、バレたくない。

 ――俺が、暴走族に所属している事を。

 もしかすると俺のせいで和凜を危険な目に遭わせてしまうかもしれない。

 ……かも、と言いたくはないが。

 俺が危険な世界にいるせいで、和凜を巻き込みたくはない。

 どの口が言ってんだって話だけどな。

 だけど本当に、和凜は何も知らずに俺の隣で笑ってくれるだけでいい。

 それだけで俺は、幸せになれるから。

「和凜は何でもできて凄いな。」

 だから、心配でもある。

 優しくて気遣いができるのはとても良い事で、批判するつもりもない。

 ……けど、それ故にお人好しになっているという事実がある。

 和凜はもしかしなくても、今みたいに知らない危険な輩にも笑いかけるのだろうか。

 何も知らなければ、無邪気な笑みばかりを見せるのだろうか。