独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 びくっと肩を跳ねさせた和凜に対し、急いで手を引っ込める。

 ……あー、俺は馬鹿か。

 何故、こんなにも歯止めが利かない。

 自分自身に舌打ちしたくなり、ふと視線を和凜に戻すと。

 っ……何だよこの可愛すぎる生き物は。

 頬を少し染め、無邪気に微笑んでいる和凜。

 そんな様子がすぐ視界に入り、とにかく自分を殴りたくなる衝動に駆られる。

 ……そうしなきゃ、また強引な手に出そうだったから。

 だが流石に和凜の前でそんな事するわけにはいかず、下唇を噛み締めるだけにした。

「絆那さん、大丈夫ですか? 何だか体調悪そうですけど……。」

「……大丈夫だ。」

 極めつけに、鈍感すぎる。

 こんなんだから、他の輩に目を付けられそうなんだよ。

 だからこそ心配で心配で……仕方がない。

 ……ダメだ、余計に気にしてしまう。

 俺は一旦考えるのをやめ、和凜が作ってくれた弁当の包みを開けた。

 この弁当箱はどうしたんだろうか? もしかして、俺の為に用意してくれたのか……?

 ……いや、それは自意識過剰すぎか。