「うんっ……! 美月ちゃんも、気を付けてね……?」

「もちろん。まぁ、あたしがそこら辺のチンピラに負ける事なんてないから、大丈夫だと思うけどね。」

「そ、それでもそういうのなしにして、私が心配するのっ……! 危険な事とか、しないでね?」

「ふふっ、分かってるよ。心配してくれて、本当に和凛は良い子すぎ~!」

 美月ちゃんは総長さんだから、私が心配しなくても大丈夫だと思う。

 でも友達としては、そう言うの抜きにして心配になる。

 そう言った気持ちを伝えたくて言うと、美月ちゃんはふわっと笑い返してくれた。

 私は、美月ちゃんが怪我しなかったらいいからっ……。

 総長さんだと喧嘩もあると思うけど、私的には喧嘩してほしくない。

 男の子の喧嘩は仕方ないのかなと割り切れるけど……美月ちゃんや舎弟さんが喧嘩して、怪我しちゃったらダメだと思う。

 ……でも、余計なお節介だよね。

 美月ちゃんは好きでレディースに入っていると前に教えてもらったし、私がどうこう言える事じゃない。

 だから、こうして念を押しておく事しかできない。