独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 それと同時に、絆那さんに半ば強引に腕を引かれる。

 痛くはないけど、何だか絆那さんの様子がおかしい気がした。

 何だか、怒ってる……?

 なんとなくそう思いながらも、そうは言えずに。

 足がもつれそうになりながらも、私は頑張って絆那さんに何とか着いていった。



 ガチャリと、屋上への扉が開かれる。

 昨日の今日だけど、屋上には滅多に来ないから緊張してしまう。

 そして絆那さんに連れられるままベンチに座り、直後に手を解放してもらえた。

 ……絆那さんの手、暖かかった。

 大きいからだと思うけど、どこか包容力があって落ち着いていて……安心できる。

 でも、どうして絆那さんは不機嫌そうなんだろう……。

 もしかして、美月ちゃんと何かあったり……?

 そう考えるのが妥当な気がして、気になってしまう。

 美月ちゃんと絆那さん、顔見知りって感じだし……何かが、あるのかな?

 気になるし、疑問に思う。

 ……だけどあんまり、人の事情に突っ込んじゃいけないような気がした。