独占欲強めの最強総長、溺愛は盲目なほど。

 不思議に思って首を傾げながらも、美月ちゃんの行方を見る。

 すると美月ちゃんは……どうしてか、絆那さんのほうへと歩いていった。

 ……え? ほ、本当にどうしたんだろうか……?

 もしかして絆那さんに用があるのかな……と思いながら、私も美月ちゃんの後についていく。

 その直後、絆那さんの真正面で仁王立ちしている美月ちゃんが、大きな声でこう言い放った。

「天狼、和凜のことちゃんと守るのよ! もし和凜に掠り傷一つでも付けたら……あんたをあたしの舎弟どもとぶっ潰してあげるから。」

「み、美月ちゃん……?」

 これ、多分総長モード……だよね?

 恐る恐る後ろから声をかけるも、美月ちゃんには聞こえていないようで。

「もし傷一つでも付けたらあんたのこと生きては返さないから。あたしの代わりに絶対、和凜を守るのよ。最強な総長様なら、それくらい分かってるわよね?」

「お前に言われなくても分かってる。だからもう和凜は連れてくから。」

 美月ちゃんのマシンガントークなるものに呆気に取られてぼーっとしていると、絆那さんの少しだけ苛立ったような声色が届いた。