ゴクゴクゴクーっとすべてのカフェラテを飲み干した。
マグカップが空っぽになったと同時立ち上がり、すぐさまお店から出た。

もう悩んでたってしょうがない。

きっと悩んだところで答えは決まってる。

だったら悩むより行動する方がいい。

やらない後悔より、やった後悔のが絶対あたしの為になる。

それに…


あたしにだって恋は恋だから、大事にしていいよね。


あんなに寒かったはずなのに、外は全然寒くなくて…
というか気にならなくて。

走ってたからかな。

必死だったからかな。

寮に着くころには熱くて、巻いてたマフラーもいらなかったぐらいだった。

に…虹叶、まだいるかな?
連絡してないからわからないんだけど…っ

急いできたからさすがに息切れがする。

それとは別にドッドッって心臓が鳴ってるんだけど。

すぅーっと大きく息を吸って、ふぅーっとできる限り息を吐いて…
よしっ!と心の中で気合いを入れる。

ドアノブに手をかけ、ガッチャっとドアを開けた。