目が覚めたとき、もうすでに部屋の中は真っ暗だった。

電気をつけ、時計を見ると十時を回っていた。

外は雪が降り始め、部屋の中も凍えるほど寒い。


スマホを見てみると、いくつもの着信履歴とメッセージが送られてきていた。

どれも知らない番号からだったが、メッセージを開けてみると雪からだと分かった。

「なに、なんで?」

『今、満春の家の前にいる』