「皆様、本日はホテル フォルトゥーナ東京、第20回フォトコンテスト授賞式にようこそお越しくださいました。わたくしは、本日司会を務めます、当ホテル営業部企画広報課の青木と申します。どうぞよろしくお願い致します」
丁寧なお辞儀に、会場から拍手が起こる。
「それではまず初めに、ホテル フォルトゥーナ東京 総支配人の神崎より、ご挨拶させて頂きます」
ステージの上にスポットライトが当てられ、下手から現れた一生が、その真ん中に歩み出た。
会場を見渡したあと、ゆっくりとお辞儀をして顔を上げる。
と、どこからかサーッと人が身をかがめながらステージの前に集まってきたかと思うと、カメラのフラッシュが次々と瞬いた。
腕章をつけているところを見ると、どうやらマスコミのカメラマンらしい。
自分に向けられている訳でもないのに、瑠璃は思わず眩しさに目を細めてしまう。
「皆様、本日はお忙しい中お越し頂き、誠にありがとうございます。ホテル フォルトゥーナ東京 総支配人の神崎 一生と申します」
原稿など持たず、淀みなく話し始めた声は落ち着いていて、知らず知らずのうちに引き込まれていく。
「季節ごとにテーマを設け、5年前に始めたこのフォトコンテストも、今回ではや20回目。記念すべきこの回に、過去最高の応募総数を頂きました。この場をお借りして、ご応募くださった皆様に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました」
また深々とお辞儀してから、話を続ける。
「皆様の作品、1つ1つにじっくり目を通しておりますと、よく知っているはずのホテルにこんな一面があったのかと気づかされると同時に、こんなにもこのホテルは皆様に愛されているのだと再確認し、胸を打たれます。これより入賞作品を発表致しますが、その前に、お寄せ頂いた作品はどれも唯一無二の良さがあり、間違いなくどれも素晴らしい作品であったことをお伝え致します。そして皆様にも今日、栄えある入賞作品をご覧頂けることを、総支配人としてこの上なく嬉しく思います。どうぞ、最後までごゆっくりご鑑賞ください」
挨拶を終え、優雅に頭を下げると、口角を上げて小さく頷く。
一生がステージの下手に用意された椅子に座るまで、シャッター音が絶え間なく続いた。
丁寧なお辞儀に、会場から拍手が起こる。
「それではまず初めに、ホテル フォルトゥーナ東京 総支配人の神崎より、ご挨拶させて頂きます」
ステージの上にスポットライトが当てられ、下手から現れた一生が、その真ん中に歩み出た。
会場を見渡したあと、ゆっくりとお辞儀をして顔を上げる。
と、どこからかサーッと人が身をかがめながらステージの前に集まってきたかと思うと、カメラのフラッシュが次々と瞬いた。
腕章をつけているところを見ると、どうやらマスコミのカメラマンらしい。
自分に向けられている訳でもないのに、瑠璃は思わず眩しさに目を細めてしまう。
「皆様、本日はお忙しい中お越し頂き、誠にありがとうございます。ホテル フォルトゥーナ東京 総支配人の神崎 一生と申します」
原稿など持たず、淀みなく話し始めた声は落ち着いていて、知らず知らずのうちに引き込まれていく。
「季節ごとにテーマを設け、5年前に始めたこのフォトコンテストも、今回ではや20回目。記念すべきこの回に、過去最高の応募総数を頂きました。この場をお借りして、ご応募くださった皆様に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました」
また深々とお辞儀してから、話を続ける。
「皆様の作品、1つ1つにじっくり目を通しておりますと、よく知っているはずのホテルにこんな一面があったのかと気づかされると同時に、こんなにもこのホテルは皆様に愛されているのだと再確認し、胸を打たれます。これより入賞作品を発表致しますが、その前に、お寄せ頂いた作品はどれも唯一無二の良さがあり、間違いなくどれも素晴らしい作品であったことをお伝え致します。そして皆様にも今日、栄えある入賞作品をご覧頂けることを、総支配人としてこの上なく嬉しく思います。どうぞ、最後までごゆっくりご鑑賞ください」
挨拶を終え、優雅に頭を下げると、口角を上げて小さく頷く。
一生がステージの下手に用意された椅子に座るまで、シャッター音が絶え間なく続いた。



