「いいもなにも。瑠璃が決めたことだろ?おふくろと一緒に撮影を引き受けたのも、青木さんに誘われてアルバイト始めたのも、全部瑠璃の決めたことだ。俺は関係ないよ」
「いや、そうは言ってもお前のフィアンセだ。やはり確認しておきたくて」
「あー、瑠璃は俺のフィアンセなんかじゃないぜ」
一生は、えっ…と絶句した。
「それは、つまり…婚約を解消したってことなのか?」
「それも違うな。婚約者だって俺が言い張ってただけだ。最初から婚約なんてしちゃいない」
ええ?!と、さらに一生は目を見張る。
最初に瑠璃を見かけた頃の様子を思い返してみた。
瑠璃は、和樹から逃れようとしたり、一人涙を流して酔いつぶれていたっけ。
(あれは、そういうことだったのか)
一方的に婚約者と言い張られ、きっと思い悩んでいたのだろう。
「いや、そうは言ってもお前のフィアンセだ。やはり確認しておきたくて」
「あー、瑠璃は俺のフィアンセなんかじゃないぜ」
一生は、えっ…と絶句した。
「それは、つまり…婚約を解消したってことなのか?」
「それも違うな。婚約者だって俺が言い張ってただけだ。最初から婚約なんてしちゃいない」
ええ?!と、さらに一生は目を見張る。
最初に瑠璃を見かけた頃の様子を思い返してみた。
瑠璃は、和樹から逃れようとしたり、一人涙を流して酔いつぶれていたっけ。
(あれは、そういうことだったのか)
一方的に婚約者と言い張られ、きっと思い悩んでいたのだろう。



