そうこうしているうちに夜になり、瑠璃は奈々に、行きたいお店があるんだけど、いい?と言って、祖母の営む料亭に連れてきた。
「まあー、瑠璃やないの。久しぶり!元気やった?」
と喜ぶ祖母に奈々を紹介すると、瑠璃がお友達連れてきてくれるやなんて!と嬉しそうにしていた。
「美味しいわー。もう全部が芸術作品みたいだね」
奈々は、運ばれてくる料理をじっと見てから、ゆっくりと味わっていた。
「ねえ、ひとつ聞いていい?」
デザートの甘味を食べながら、奈々が言う。
「うん。なあに?」
「瑠璃ちゃんってさ、実はお嬢様でしょ?」
「えっ?」
目をパチバチして瑠璃が手を止めていると、奈々は笑った。
「いいのいいの!返事しなくて。瑠璃ちゃんが、そうよ、私はお嬢様よ!なんて言う訳ないもんね」
「いや、別に私は…」
「分かるって。お上品さがハンパないもん。さっきの職人のおじいさんも、瑠璃ちゃんの上品さが伝わって、この話引き受けてくれたんだと思うよ」
「え、それはないよ」
「そうだって。私はそう感じたもん。とにかくさ、今回の件は、瑠璃ちゃんのおかげ。ありがとう!」
ううん、そんな…と戸惑いつつ、瑠璃は奈々の笑顔に自分も嬉しくなった。
「まあー、瑠璃やないの。久しぶり!元気やった?」
と喜ぶ祖母に奈々を紹介すると、瑠璃がお友達連れてきてくれるやなんて!と嬉しそうにしていた。
「美味しいわー。もう全部が芸術作品みたいだね」
奈々は、運ばれてくる料理をじっと見てから、ゆっくりと味わっていた。
「ねえ、ひとつ聞いていい?」
デザートの甘味を食べながら、奈々が言う。
「うん。なあに?」
「瑠璃ちゃんってさ、実はお嬢様でしょ?」
「えっ?」
目をパチバチして瑠璃が手を止めていると、奈々は笑った。
「いいのいいの!返事しなくて。瑠璃ちゃんが、そうよ、私はお嬢様よ!なんて言う訳ないもんね」
「いや、別に私は…」
「分かるって。お上品さがハンパないもん。さっきの職人のおじいさんも、瑠璃ちゃんの上品さが伝わって、この話引き受けてくれたんだと思うよ」
「え、それはないよ」
「そうだって。私はそう感じたもん。とにかくさ、今回の件は、瑠璃ちゃんのおかげ。ありがとう!」
ううん、そんな…と戸惑いつつ、瑠璃は奈々の笑顔に自分も嬉しくなった。



