「依里、行ってくるね」

「い、行ってらっしゃい…」

晴人さんはきっちりとスーツを着て、何事もなかったように出社していった。

私はというと、絶賛ベッドから動けずにいる。

「うぅ…、晴人さん、容赦なかった…」

体力の限界で、そのまま深い眠りについた。


ーー次に起きたのは、九時だった。