私が着ている着物を見て、お義母さまは一瞬驚いた後、涙ぐむ。 「依里ちゃんに着てもらえて良かったわ。とっても似合ってる」 「ありがとうございます。この着物、とても綺麗ですね」 「ふふっ、でしょう?」 お義母さまは嬉しそうに頬を緩ませる。 「依里さん。明けましておめでとう。 着物を色々用意してしまったが、大丈夫だったかな?」 「あっ、明けましておめでとうございます。 はいっ、素敵なものばかり用意していただきましてありがとうございました」