「綺麗だよ、依里。

誰にも見せず、閉じ込めておきたいほどに」

「っ///晴人さんこそ、普段でも素敵なのに、

これじゃあ、また注目の的ですよ。…晴人さんは私のなのに」

最後の方は小声で聞こえずらかったが、愛しい妻の声を俺が聞き逃すはずがない。


(もしかして、妬いてくれてる?)

妻が妬いてくれることなんて滅多にないと思っていたが。

「私だって、晴人さんを独り占めしたいっていつも思ってますよ?」

「それは初耳だね」

女の嫉妬なんて煩わしいことこの上ないと思っていたのだが、

愛おしい相手からのやきもちがこんなに嬉しいものだとは知らなかった。