「うん。着付けの人はもう来てるから」 お正月、晴人さんの実家である新堂家で過ごすことになっている。 お義母さまが、着物や着付けの人まで準備してくださった。 顔を洗って、着替えてから着付けをするために来てくれた佐藤さんと対面する。 「初めまして若奥様。大奥様から依頼されて参りました、佐藤です。 本日は初めて新堂家で過ごすお正月、完璧に仕上げさせていただきます」 「初めまして、依里です。よろしくお願いします」 「任せてください。…では早速ですが、着付けの場所まで移動をお願いします」