故意な恋~ヤンデレ社長は愛しい妻と共に~



「うっ…」

一度、前科(逃げたこと)があるからこそ晴人さんを拒否することは出来なかった。


「はぁ…、本当に手土産これで大丈夫ですかね?」

「大丈夫、父も母もそこの羊羹大好物だから」

晴人さんが、不安そうにしている私を横目で見てクスリと笑う。

「うぅ…、無事に終わりますように…」


晴人さんの実家は予想以上に立派な洋風の館だった。