「ありがとうございます。食べ終わられましたら、お皿はシンクに置いておいてください」 「分かりました」 清水さんは一礼して、リビングを出て行った。 晴人の計らいで、あまり使用人がいることを依里に感じさせないようにと言われているためだ。 おかげで、他人がいることの緊張は解れている。 「ごちそうさまでした」 空になったお皿をシンクに置いて、何をしようかと考える。