「中さん、私帰りますね?」
「ん、ああ」
先程と同じで、目は閉じたままそう応えてくれる。
「あの、連絡先教えてください。
LINEとか」
またこうやって会ってくれるような事を、眠る前に言っていた。
だから、中さんの連絡先を知りたい。
「…スマホ、あっち…持って来い」
中さんは扉の方を指差す。
その向こうは、リビング。
「はい」
私はそう言ってリビングに行き、テーブルの上に置かれている中さんの物だと思われるスマホを手に取った。
それを持ち、一向に起きようとしない中さんの所に戻る。
「中さん」
「ん、貸せ」
私の手から半ば奪うようにスマホを取り、中さんは眠そうな顔でそれを弄ると私に渡す。
渡されたスマホの画面を見ると、LINEのQRコードが表示されている。
私は鞄からスマホを取り出し、LINEを開きそれを読み取る。
そうやって中さんのLINEを知り、一種の達成感を覚える。
もしかしたら、これは運命の出会いだったりするんじゃないかと。
だって、少し前迄知らない人だったのに、こうやって距離が近くなって。
だから、中さんは私の事をなんとも思ってないけど、私は諦めない。
「ん、ああ」
先程と同じで、目は閉じたままそう応えてくれる。
「あの、連絡先教えてください。
LINEとか」
またこうやって会ってくれるような事を、眠る前に言っていた。
だから、中さんの連絡先を知りたい。
「…スマホ、あっち…持って来い」
中さんは扉の方を指差す。
その向こうは、リビング。
「はい」
私はそう言ってリビングに行き、テーブルの上に置かれている中さんの物だと思われるスマホを手に取った。
それを持ち、一向に起きようとしない中さんの所に戻る。
「中さん」
「ん、貸せ」
私の手から半ば奪うようにスマホを取り、中さんは眠そうな顔でそれを弄ると私に渡す。
渡されたスマホの画面を見ると、LINEのQRコードが表示されている。
私は鞄からスマホを取り出し、LINEを開きそれを読み取る。
そうやって中さんのLINEを知り、一種の達成感を覚える。
もしかしたら、これは運命の出会いだったりするんじゃないかと。
だって、少し前迄知らない人だったのに、こうやって距離が近くなって。
だから、中さんは私の事をなんとも思ってないけど、私は諦めない。



