◇
「あのお客さん、デザイン会社の社長なの」
そっと耳打ちするようにジュリさんに言われ、お店のバックヤードの方から、その客席を見る。
そこには、中年の男性と二十代後半くらいの男性。
「右側の人が私のお客さんなのだけど、一緒に来ている若い方の男性は、このお店初めてではないけどまだ誰も指名してないから。
アカネちゃん、指名取るチャンスだから。
私も後押しするし」
そう言えば、今日1つでも指名を取れれば、千里さんに行き付けのバーの事を教えて貰える約束だった。
なら、何とか指名を貰えるように頑張らないと!
頑張らないとと思うけど、いざ、どう頑張っていいのか分からない。
ずっとそうなのだけど、私は殆ど話さず、ジュリさんとお客さんが話しているのを聞いて笑っているだけで。
今はお客さんが仕事の話しばかりしていて、ジュリさんはそれに相槌を打ったり、絶妙なタイミングで質問したり。
流石ナンバーワンキャバ嬢、すごいな。
ふと見ると、若い方の男性は笑っているけど、ちょっと退屈そう。
弓なりのソファーで、私、社長、ジュリさん、この男性で座っているので、私の席からよくこの人の表情が見える。
先程から話を聞いてる感じ、この若い男性はジュリさんのお客さんのデザイン会社社長の所で働いていたが、
最近独立したみたい。
「あのお客さん、デザイン会社の社長なの」
そっと耳打ちするようにジュリさんに言われ、お店のバックヤードの方から、その客席を見る。
そこには、中年の男性と二十代後半くらいの男性。
「右側の人が私のお客さんなのだけど、一緒に来ている若い方の男性は、このお店初めてではないけどまだ誰も指名してないから。
アカネちゃん、指名取るチャンスだから。
私も後押しするし」
そう言えば、今日1つでも指名を取れれば、千里さんに行き付けのバーの事を教えて貰える約束だった。
なら、何とか指名を貰えるように頑張らないと!
頑張らないとと思うけど、いざ、どう頑張っていいのか分からない。
ずっとそうなのだけど、私は殆ど話さず、ジュリさんとお客さんが話しているのを聞いて笑っているだけで。
今はお客さんが仕事の話しばかりしていて、ジュリさんはそれに相槌を打ったり、絶妙なタイミングで質問したり。
流石ナンバーワンキャバ嬢、すごいな。
ふと見ると、若い方の男性は笑っているけど、ちょっと退屈そう。
弓なりのソファーで、私、社長、ジュリさん、この男性で座っているので、私の席からよくこの人の表情が見える。
先程から話を聞いてる感じ、この若い男性はジュリさんのお客さんのデザイン会社社長の所で働いていたが、
最近独立したみたい。



