室内にこれでもかというほど射し込んでいる陽光よりも、二人の青年はずっとずっと輝きまくっている。
 誤解を解かなければならないのに、言葉が上手くでてきそうにない。

「『銀仮面の獣将』にふさわしい、気の強そうなレディですね」
「その通りだ。さすがは閣下が見込んだレディ。我が強くて腕っぷしも強そうですね」

 右側の青年は、背が高くて金髪碧眼で知的な美男子。左側の青年は、男性にしてはかなり小柄だわ。ブラウンの髪に同色の瞳で、右頬に刃物傷っぽいものがあるヤンチャ系の美男子ね。

 ちょっと待って。それよりも、いまのはいったいどういう意味?

「ちょちょちょ、ちょっと待ってください。わたし、違いま……」
「レディ、はじめまして。ああ、これはこちらに置いておきましょう」

 知的な美男子が胸元に抱えているティーセットを奪い、ローテーブルの上にそっと置いてから言葉を続けた。