「あいつそんなことまで喋ったのかよ。真宙の兄貴、真中が櫻子を護るために作ったチームって話は本当だ。櫻子は昔から変な男に好かれることが多かったからな。闇狼結成時、俺らはまだ中学生で正直こんな大きなチームになるとは思ってなかった」
怜央の口から初めて語られる闇狼結成の話。
「俺が今も闇狼にいるのはあいつらと過ごす時間が好きだからだ。そして、俺は総長になってから狂猫の解散を目標としてきた」
「……うん」
「それは櫻子を護るためだ。だけど、途中からは俺のためでもあったんだ」
狂猫解散が怜央のため?
「あのチームは姫に何をするかわからねぇ。だから、潰しておく必要があった。瑠佳を本物の姫として迎え入れるために」
「えっ……今なんて」と聞き返した私を腕の中へと閉じ込める怜央。
「俺が姫としてそばにいてほしいのはお前だけだ瑠佳。ライトが姫候補に瑠佳の名前を上げる前から、俺はお前に惹かれてたんだよ」
それだとまるで怜央が以前から私のことを好きだったように聞こえる。
「瑠佳は覚えてないだろうけど、」
怜央はそう言うと、もう一つ私の知らない話を始めた。



