「何を勘違いしてるのか知らねぇけど、俺と櫻子は瑠佳が思ってるような関係じゃねぇよ」
怜央が私の前で櫻子さんへの想いを口にしたことは一度もない。
私が勝手に思い込んでいただけだ。
でも、それには理由がある。
「だ、だって櫻子さんのこと大切そうだったし、昔の話をする時も優しい顔してたから」
「櫻子は大切だけど妹みたいなもんだ。俺、昔の話なんかしたか?」
「危なっかしい奴がそばにいたって」
「ああ、それはライトの話な。あいつは昔から運動神経悪いんだよ」
「あ、あと……!」
「なんだ、まだあんのかよ」
「香坂が闇狼は櫻子さんを護るために作られたチームで、暴走族に興味のない怜央が今でも総長を続けているのは何のためだろうね?って」
そんなことを言われたら、櫻子さんを好きだからという理由が一番に浮かんでしまう。



