「えっ?ああ、そういえばそんなことになってたっけ。あれを作ったのは僕だよ水瀬さん。喧嘩もせず、情報を集めてばかりの僕が手芸の趣味まであるなんて知られたら舐めらると思って隠していたんだ。あと、これなら冬馬くんが回収済みだから安心して」
私の手の中に狼のキーホルダーが戻ってくる。
「委員長の手作りだったんだ!?こんなの作れるなんてむしろ誇るべきだよ」
「水瀬さん……ありがとう。最初は櫻子に持っててほしくて作ったんだ。怜央たちのはついで。でも、役に立って良かったよ。」
委員長が櫻子さんに持っててほしいから作った……?
「あの、委員長と櫻子さんの関係って?」
「櫻子は僕の彼女だけど?」
「えっ、櫻子さんは怜央と両想いなんじゃないの!?」
倉庫内に響いた声のせいで皆の視線が一斉に私へと集まる。
「なんだか複雑なことになってるね。僕らは先に闇狼のアジトへ戻るから、きちんと説明しなよ怜央。真宙、志貴くんの誕生日パーティーを僕らで仕切り直そう」
「そうだな。おーい、今から姫の弟の誕生日と闇狼勝利のパーティーを開くからアジトに戻るぞ」
真宙くんの号令に闇狼のメンバーがぞろぞろと倉庫から出ていく。
志貴と新那も委員長に連れられて倉庫を後にした。



