「ライトさんのことは俺もよくわかりません。だけど、いないと闇狼は成り立たないって怜央さんが」
「なるほど……」
「本当すごい人たちの集まりで、幹部への道のりはまだまだ遠いです」
「そうかな?私は冬馬くんの幹部入りって案外近いような気がするけど。だって、護衛を任されるぐらいなんだから」
私の言葉に「そうですかね」と言いながら頭をかく冬馬くん。
「この狼って本人をイメージして作られてるんだよね?じゃあ、冬馬くんが幹部入りしたら、その子は茶色の毛になるのかな?」
「うわー!!想像だけでテンション上がります!本当、売り物みたいですごいですよね櫻子さん」
不意に出た“櫻子さん”という名前にそれまで軽快だった私の足取りが止まる。
「どうして、櫻子さんの名前が出てくるの?」
同じように足を止めた冬馬くんは私の問いに「どうしてって、このキーホルダーを作ったのが櫻子さんだからですよ」と屈託のない笑顔で答えた。



