『(…寝室……?)』



そこで私の意識が…

すさまじいスピードで戻ってくる。



『なんで寝室に来たんですか?皇羽さん』



すると皇羽さんは、なんとも涼しい顔でサラッと答えた。



『さすがに初めてが風呂の中ってのは、萌々が嫌だろ』

『…何の話ですか?よくわから、』

『照れてんのか?心配すんな。優しくする』



優しく…な、なにを……?


限りなく疑問符を浮かべる私。


だけど、皇羽さんの次の言葉で……やっと意味が分かる。



『あぁ、ベッドが濡れる心配してんのか?心配ねぇよ。どうせ二人共これから全部脱ぐんだ』

『全部…脱ぐ…』



カチッと。

私の中で歯車が合う。


同時に、いかに皇羽さんが変態かということを思い出した。