「さっきから服が透けて下着が見えてんの…まさかわざとじゃねぇよな?」

「え、や…っ」



私を見ないまま、皇羽さんは自分の手を動かす。


そして私の太ももからツツツと上がっていき、腰、お腹、おへそ、そして……


胸まであと一歩というところで、ピタリと止まる。



「あ、な…に…?」

「…お前、自分の顔がどうなってんのか分かってんのかよ?」

「え…?」



鏡に目をやると、モクモクと熱気が立ち込める中。


真っ赤にのぼせて、物欲しそうに目を潤ませた煽情的な私の顔が、バッチリと鏡に映っている。



「 や、!」



さすがに恥ずかしくて、両手で顔を覆う。


だけど私の指に順番にキスをして、まるで鍵を開けていくみたいに――


皇羽さんは私の手を、顔の前からどかせた。