理性が崩壊した瞬間だった。 唇を奪うように重ねて、そのままベッドに押し倒し シャツの裾から手を忍ばせ、肌へ指先を這わせる 脳が痺れたような感覚に吐息が震えた 「璃乃……」 僅かな隙間を、柔らかく塞がれ 細い指が髪の間を滑り抜けてく しがみついた耳元で甘い声が零れた 「優輝……、すき」 こんな時に、それは卑怯だ…… それでも求めて、激しさが増す 艶かしい吐息と、互いの呼ぶ声が、身体中を包み込む 「愛してる……」 その言葉に自分は狂ってしまった。